はじめに
楽天の細かい情報を知っておきたい…
エンジニア目線だと楽天ってどうなんだろう…
幅広い事業を行っており就活生に人気の楽天.
ECサイトや銀行から,楽天モバイルなど多種多様な事業を展開していますね.
就活生の目線とエンジニアの2つの目線から,楽天についてご紹介します.
企業分析シリーズは就活生から好評をいただいており,他に解説して欲しい企業があればコメントで教えて下さい!
企業分析
基本情報
楽天は,1997年に創業された会社です.
三木谷 浩史さんが社長を務められています.
本社は楽天クリムゾンハウスという大きな建物で,世田谷区に位置しています.
日本全国に支社も存在しています.
2020年では新卒での採用人数が約700人であるため、大企業であると言って全く問題ないでしょう。
事業に関して
楽天は,幅広い事業を展開していますが,主に3つに分類することができます.
- コマース事業
- フィンテック事業
- 通信事業
この3つに関して,少し掘り下げてご紹介していきます.
コマース事業
楽天といえば楽天市場を思い浮かべる人が多いと思います.
その他にも,楽天トラベルやラクマ,楽天ブックスなどもこのカテゴリーに入ります.
楽天は,日本のEコマースにおいて確立したポジションを築いているため,就活生としてはとても安心感がありますね.
ECサイトといえばAmazonも有名ですが,Amazonとはマネタイズ方法やメインユーザの年齢層が異なっているため,Amazonに取って代わられるという心配もする必要はないと考えています.
フィンテック事業
フィンテックとは,金融とITをかけ合わせた事業のことを言います.
楽天におけるフィンテック事業には,楽天カードや楽天Pay,楽天銀行などがあります.
楽天のフィンテック事業は,日本でインフラに近いものになってきているものもあり,今後も安定した利益を見込めると考えています.
通信事業
3つめが,通信事業です.
主にこの事業領域では,楽天モバイルに力を入れています.
最近はCMも多くやっていますね.
docomoやソフトバンクなどの大手事業者とは異なり,実店舗を持たないなどの理由から格安のプランを提供しています.
その他にも,楽天イーグルスなど様々な事業を展開しています.
面接などの前には,このページをチェックして自分が使っているサービスなどを思い出しておくのがいいかもしれません.
企業ビジョン
楽天のミッションは,
イノベーションを通して、人々と社会をエンパワーメントする
です.また,ビジョンとして
グローバルイノベーションカンパニー
を掲げています.
そして,これらを実現するために楽天主義と呼ばれるものを公開しています.
長くなるのでここでは紹介しませんが,共感できるものがあるのか確認をしておきましょう.
楽天エコシステム
楽天のとても大きな強みとして,楽天エコシステムと呼ばれるものがあります.
楽天は,国内外に幅広い事業を展開していることをご紹介しました.
そして,それらのサービスを、楽天会員を中心としたメンバーシップを軸に結び付けることで、独自の「楽天エコシステム(経済圏)」を形成しています。
楽天でお買い物をする際に楽天カードで支払いをするとポイントが貯まり,そのポイントを使うために楽天のサービスをまた利用する・・・
といったようなサイクルが回っていきます.
これは,楽天の非常に大きな強みであり,楽天という大規模な会社だからこそできる強みとなっています.
日本において,楽天以外にこれほど大きな消費サイクルを作り出せる企業は今後も出てこないと言って良いくらいに楽天のシステムは作り上げられています.
英語
楽天といえば,社内の公用語が英語というニュースを聞いたことがある方も多いと思います.
また,新卒で入社する際にTOEICで800点をとることが入社条件になっていたり,ある程度の英語力を求められます.
日系の企業でこのレベルの英語力を必須で求められる企業は他にあまりないため,英語力もつけたいという就活生にとって楽天はとてもオススメと言えます.
筆者の思う楽天
企業全体として
なんと言っても1番の強みは楽天エコシステムと言えるでしょう。
幅広く事業展開をしていることでさらに企業としての経営を良くしています。
そして、会社全体としても大企業であるので、会社の将来性についてあまり心配する必要がないという点も良いですね。
また、国内外に事業を展開していることや社内の公用語が英語である点から、グローバルに働きたいという学生さんにとってもおすすめです。
「グローバルに働くならば外資系!」という考え方を変えてみてもいいかもしれません。
社員のイメージ
楽天の社員と言っても本当に社員数が多いので一言で特徴をまとめるのは難しいです。
特筆するべきことは、やはりチームにおける人種の多様さです。
ある部署のエンジニアチームは、チームの7割程度が外国人で日本人が2,3割でした。
もちろん部署やチームによって構成は異なりますが、特にエンジニアは日本人の割合が少ないそうです。
エンジニアのイメージ
社員のイメージと同様に、一言で特徴をまとめるのは難しいです。
ですが、就活生にも常に人気の企業なだけあって、優秀なエンジニアが多いです。
しかし、大企業ならではのマイナス点もあると言えます。
- 仕事が細かく分担されるため、1人1人に与えられる裁量権が大きくない
- 今後も運用していくことを考えると、新しい技術をむやみに使えない
しかし、多くのユーザーが絶え間なく使い続けるサービス開発ならではの経験も多くすることができます。
自由にやれるベンチャー!とは言えませんが、エンジニア就活をする学生におすすめの企業であることは間違いありません。
新卒に求められる技術力
楽天では、新卒のエンジニアにある程度の技術力が求められます。
研究やインターン、個人開発でプログラミングのスキルをつけておかないと、新卒で内定を獲得するのは難しいでしょう。
とは言っても、すごく高いレベルが必要というわけでは必ずしもないです。
楽天には多くの部署や職種が存在するので、自分の活躍できそうな職種を探してみてください。
また、プログラミングスキルも大事ですが、それより英語力が見られます。
楽天のエンジニアはしっかりと英語を使うので、英語に関してもしっかりと対策をしていきましょう。
お給料
楽天の新卒では、一括で年収が決まっているわけではなく個人の能力によって決まります。
ですが、openworkやopensalaryのデータから、およそ400万-450万程度であると予想されます。
日系の会社では新卒で400万円を超えるのは良いと言えますが、他のハイレベルIT企業に比べると少し劣ると言っても良いかも知れません。
GAFAや他のメガベンチャーの初任給が気になる方はこちらもご覧ください。
マイナス面
楽天に抱いているマイナス面を3点お話しします。
あくまで個人の感想なので、流し読み程度で構いません。
大企業である
大企業であることはとても良いことですが、エンジニアとしての自由度は少し下がってしまいます。
技術的なチャレンジはやはりしにくいと言えるでしょう。
しかし、楽天という膨大なユーザを持つサービスならではの経験をできるというメリットもあります。
自分のなりたいエンジニア像やなにを伸ばしていきたいかを考えて、職種や会社を選択していきましょう。
保守運用のプロジェクトが多い
楽天は様々な事業を展開していますが、それは完成されたプロダクトが数多くあるとも言えます。
楽天のサービスは、多くのユーザをすでに抱えているため急に大きな変更などはできないため、いかにサービスのシステムをダウンさせずに変更を行うかが大事になってきます。
(自分の経験談ですが、チームの人が23時頃から出社をして夜通しでサービスのメンテナンス、移行を行っているのも体験しました)
もちろん新規事業や新規機能開発も行っていますが、既存のプロジェクトに配属されると、保守運用プロセスを任されたり、技術負債の解消を任される可能性もあるでしょう。
楽天モバイルへの先行投資
今現在、楽天モバイルに大きなリソースが割かれています。
とくにモバイル事業は、基地局を建設したりするため多くのコストがかかります。
ahamoやpovoなどの大手事業者の格安プランが出たことによって、楽天モバイルの将来性に自分は少し懐疑的です。
そんな中、モバイル事業への先行投資に多くのリソース(お金と人員)が使われることは、不安材料であると自分は考えています。
さいごに
楽天についてさまざまな視点からご紹介しました。
就活生にとって常に人気企業である楽天ですが、しっかりと自分の成長軸に合うのかどうか確認してから応募しましょう。
こんな企業の紹介をしてほしいというリクエストも受け付けているので、お気軽にコメントお願いします!
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